薬事法違反とデザイナーとMac

たまに、薬事法違反で健康食品屋が逮捕されてるのを見ると、なんだか気が気でない。
たいてい、ちょっとした栄養補助食品に「ガンがなおる!」「やせる!」とかドストレートに書いちゃった、って事件だったりするんだけど、たぶん、コピーライターとか雇ってない上、クライアントも法律知識がないまま、
「これ、ダイエットグッズなんだけどさ。うまい感じで広告にしといてよ。広告に載せる文章?これこれこういう感じで効くんだけど、そのへんテキトーにうまくまとめといてよ」
とかって、デザイナーに丸投げしたりして、そのまま未チェックで出しちゃったりしたんじゃないかなー、とか想像したりする。
近頃、じぶんのまわりのデザイナー業界、なんだか景気悪くて。
むかしだったら、「クライアント、カメラマン、コピーライター、スタイリスト、デザイナー」って感じでまわしてた仕事が、予算なくてデザイナーがひとりでやってるのとかをよく見る。
たしかに、デジカメになって、その場で写真が確認できるようになったし、DTPで原稿も締切ギリギリまで差し替えが可能。景気は悪いけど、デザイナーに興味をもった若手デザイナーが格安でお仕事も受けてくれるので、デザイン料金なんて値切られる一方。
コピーライターに頼んだ方が、心をつかむ文章が書けるのはわかってるけど、頼む金がないので適当に文章をでっちあげる。
カメラマンに頼んだ方がいい写真がとれるのはわかってるけど、頼む金がないので自分で撮影。(なので近頃デザイナー友達の、「いいカメラをもってる」率が、すんごい高い)
すでに、版下・写植屋なんてすたれちゃったしな。クライアントはクライアントで、案件山積みでチェックなんてしてらんねーよー状態だったりすんのかな。
次は、デザイナーが失業する時代かね。素人でもいろいろできる時代ってのは、とても素晴らしいことだけどね。こういうときに強いのは、太刀打ちできない職人芸をもつ人か、唯一無二のオリジナリティをもつアーティストなのかね。それでもなかなか大変そうだけど。
景気よくなんねーかなー。まぁがんばりましょ。