夏休みも終わりに近づいた夕暮れ時。遠くの入道雲や、盛りよりも弱くなったアスファルトの照り返しが夏の終わりを感じさせて、ほのかな切なさを感じながら駅に向かう交差点の信号待ち。ふと、視線を移した横断歩道には・・・
なんじゃこりゃ？と言った感じの50cm程はあるどす黒い血痕。交通事故でもあったのか？と、ちょっと恐々としながらさらに視線を進めると、駅に向かって続く血の付いた足跡。
歩幅は1m50cm程でつま先が中心ということは、どうやら走ってた様子？
駅までの50m、ずっと途切れ無しに足跡がついているということは、ずっと血を流しながら？
しかも足跡からみるに被害者は裸足？
朝も、前日の夜もその交差点通ったのに・・・
救急車も警察もサイレン聞こえなかったのに・・・
いったい何があったのか？転々と駅の彼方まで続く足跡。
夏の日のサスペンス＆ミステリー。そんな夏休みでした。
