日曜日たち(ASIN:4062120046)吉田 修一

東京のさまざまな日曜日を切り取った短編集。全体的にはおしゃれで今風な小説でそれなりに考えさせようとしててフーンって感じだったんですが、色々俺の近所ネタが多かったので面白かったです。
池袋のレゲエバーってOneBloodの事かなぁとか、ホテル海洋って確かに修学旅行に良く使われてるよねとか、駆け込み寺ってあそこね気になってたんだよねぇとか色々。
で、この本の中で一番心に響いたセリフ。
要約ですが
『雑誌とかでは料理ができる男がモテるなんて書いてあるが嘘っぱちだ。自炊をするようになった最近より、料理なんてしなかった昔の方がモテていた』
・・・そうそう!そうなんだよな!と非常に納得しました。
色んな女の子がいるので一概には言えないけど、男が料理うまいと、
料理全然できない女子は最初は喜んでくれるが後々プレッシャー感じて引いてくるし、
料理する女子はなんかライバル視してきてそいつよりうまいメシ作ると凹んだり味付けで揉めたりするので結構めんどくさい。
しかもカレーとかじゃなくて肉じゃがとか家庭料理を自炊してたりすると、女子が男の家に『家庭的な料理作ってあげようか?』って遊びに来る口実が一つ減っちゃうんだよな!
モテを目指すなら、キャラの問題とかもあるけど『俺自炊してるよ』ってアピールするにしても、カレーとか鍋とかパスタ程度にして、肉じゃがとか言わない方がいいんだよ!
むしろ『肉じゃがってどうやって作るのかウチで教えて』(肉じゃがもカレーも材料ほとんど同じなんだけどな!)とか聞くべき!
女性も社会進出して男女の役割があいまいになってる昨今だけど、結局自分のテリトリーに侵入されると男も女も落ち着かなくなっちゃうんだよね。
と、そんな事を思い出さされ、非常にためになったのでした。