祖母の葬儀

先日、おばあちゃんが亡くなってしまったので葬式に行ったりしてました。
祖母は大正生まれで、三越の呉服屋などで働いていたらしいが、公務員の夫と結婚。結婚後一女を儲けたのち、夫が大戦により行方不明。その後しばらく栃木の疎開先の夫実家にて娘と暮らすが、色々あって東京の兄弟の元に移住。その後職場にて、新しい夫に見初められ結婚。
その後は、娘(俺の母)や、婿(俺の父)や、孫たち(俺とか)や、動物たち(犬とか猫とかアヒルとか鶏とか)に囲まれて、暮らしていたが、70代後半より、アルツハイマーを発症。末孫の俺が実家を出た10年前のちょっとあと位からは、足腰もすっかり衰え、ここ5年くらいは意識もない寝たきりの状態でした。

95歳という高齢の寝たきりだったので、いつか、近いうちに逝ってしまうのかな、とは思っていたけど、俺がベロベロ酒飲んで楽しく帰宅した出し抜けに電話があって知ったので、酔いも覚めるとはこのことか、といった感じでした。

おばあちゃんは、うちの庭のはなれに住んでいて、動物が好きで、そして動物にとても好かれている人でした。俺にも懐かない猫がおばあちゃんにだけ懐いたり。折り紙が好きでよく折ってくれたり、琴を弾いてくれたりと粋な人でもありました。
また、怖がりで信心深くて、不思議体験が多い人でもありました。ヌエの話やらカエルの話やら蛇の話やら、「(死者や神の)お使い」系の話をよく聞かされました。たぶん俺にかすかにある、スピリチュアル親和性の原因の50%はきっとおばあちゃんのせいです(残り半分は「学研ひみつシリーズいるいないのひみつ」とかだと思う)。

通夜と葬式は、控えめなおばあちゃんの性格を考えて、家族のみで行いました。いただいた花輪の名前が間違っていた事件とか、妻の実家からの香典を父に渡したら、「結構なご祝儀をありがとう!」(父は意外とこういういい間違いをする時がある)とか言われたりなどの面白いことがおこったり、焼いた後の、とても小さくなってしまった遺骨を見て、悲しくなったりもしましたが、結構な高齢で逝ったこともあり、和やかに見送りができたと思います。
ここから49日かけて天国に行くらしいですね。おばあちゃんには、ゆっくりと休んでもらいたいです。