サンタが街にやってくる

12年位前の冬に犬を飼い始めました。シェットランドシープドッグの雑種で名前は『さんた』(※メスですが)。その当時まだ高校生か大学生だった俺と姪の麗子ちゃんと『んじゃあクリスマスに来たから』って事でつけた名前でした。それから家族の一員として10年ちょっと仲良く暮らしていたのですが、この間の夏の終わりにとうとう死んでしまいました。
さんたとの思い出は色々。散歩してたらいきなし野良犬と交尾しだしちゃってそれを隣人のおばさんに『あらあらっ』て見られて気まずい思いをした事。
『どうも太ったな〜』と思ってたある朝小屋を覗いてみたらどうやら太ってたんじゃなくて妊娠だったらしく4匹子犬が生まれていた事。
しかもそういう事が2回もあった事(その後去勢)。
生まれた子犬に『ぷりん』と『ぜりい』って名前をつけて人にあげたらなぜかさんたより大きな秋田犬に育ちビビった事。
父が散歩をおっくうがっていきなし首輪を外し街に放流してしまい『もう帰ってこないかも・・・』と悲しんだ翌朝帰ってきてた事。
他にも、ちょっと怯えたような媚びた表情で俺を見つめる目や、何かを期待した嬉しそうな目つき。うざいくらいに揺れるしっぽやプライド無いのか?って位簡単にお腹を見せて降参するポーズ。消防車のサイレンに無駄吠え。郵便局員に噛み付き攻撃。やっかいな事や嬉しい事、そういうのも含めて家族の一員だったんだなぁなんて思います。