パークライフ/吉田 修一

ISBN:4163211802
『そういやベストセラーとか最近読んでないしセカチューでも借りるか!』と、図書館に行ったけどなかったので『そういやこれも話題作だったっけ?』と借りた本。なんか不思議な本だよこれ。
『普通は何かをするためにどこかに行くけど、公園は野球とかなにかすると怒られる。なにもしない為に行く場所だ』とか『マンダリンオレンジの入浴剤ってオレンジジュースに入ってるみたいだけどジュースじゃないんだよな』のようなな逆説的な発見や、意味がありそうで無意味な事、もしくは無意味なのに意味がありそうな事が次々と語られる。登場人物についてもほとんど何も語られないし、何も起こらずお話が終了。
それでいてなんとなく『いいもん読んだかも』みたいな気分になっちゃうのはこの本に出てくる逆説的で空虚な入れ子構造の中に取り込まれたスタバ好きな現代人て事なんでしょうか?