１０年程前、実家のでアパートを経営してました。看護婦さんとか女子高の体育教師とか結構色んな人が住んでて
『うそ！そこの住人とロマンスとか無かった訳？』とか言われたりします。が、ロマンスなんてあるわけもなく、顔さえ思い出せないような普通の関係でした。親とかは見合い話持ってったりなかなかアットホームな近所づきあいをしてたみたいなんだけど、そのなかで印象深かった住人の話。
見た目はとても普通な地味な２０〜３０代の男がいたんだけど、週に１回ほどごくまれに『ヒューッ！』ってかなり大声でシャウトするんです。
特に音楽を聴いてる風でもなく、なんの前触れもなくシャウトするので
『きっとヘッドホンでユーロビートを聞いてるんだよ』
『マイケルの真似とか』
『心を病んでる？』
『普段押さえてる感情が爆発するとか？』
とか、兄弟でさんざん妄想して盛り上がってました。
今ふと、独り暮らしをはじめてみると、それなりに独り言とか言ってることもあるので気持ちはわからない事もないけどね。でも彼の地味な見た目からはとても想像できないかなりハジけたシャウトだったもんで、かなり気になりました。
結局、彼はウチがアパート辞めちゃうギリギリまで住んでたけどね。今でもひょっとしたらどこかでシャウトしてるのかもしれません。
