嫌われ松子の一生

ISBN:4344405617
嫌われ松子の一生』を読みました。嫌われ松子と呼ばれる女性の転落記なんだけど・・・すっげ面白い!女教師からソープ嬢、シャブ中、殺人犯へ、転落っぷりが昼ドラのようにすばらしく小気味よくて、上下2巻結構な長さなのにぐいぐい読めます。
それにしても『堕落』って、男と女で結構違うよね。いわゆる社会からドロップアウトする王道パターンを見ても、
女:『水商売→風俗→シャブ→・・・』
男:『不良→ヤクザ→犯罪者・・・』
って感じで、男はある程度強さや社会性が無いと、堕ちてもうまくやっていけないし、しかもヤクザ映画に見るように、ある程度の堕落は『強さ』として憧れられる面がある。女の堕落は、倫理観や自分の弱さ故に堕ちて行く面があり、しかもバカにされこそすれ、転落に憧れる人も限りなく少ない。
『男はキレイだから汚れたがり、女はキタナイから奇麗になりたがる』と、ある人が言っていて『確かに、男は悪い方がモテるけど、女は真面目な方がモテるな』とか思ってたけど、こういうのもそういうのの一つなのかな?
なんにしても面白いっす。しかも来年中島哲也監督で映画化!*1超楽しみです。

*1:下妻物語』の監督